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2018年6月18日に発生した地震への対応と安全確保についての見解

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2018年6月22日

吉田寮自治会

 

 今回の地震で被害に遭われた方々、その関係者の方々に謹んでお見舞い申し上げます。

 2018年6月18日午前7時58分頃に発生した地震で、本学吉田キャンパス周辺でも震度4が記録されました。吉田寮自治会は寮生の安全確保を行った後、寮建物の目視による調査を行い、以下の被害状況であることを確認しました。

吉田寮現棟[木造2階建:1913年竣工]

・各棟廊下壁土の小規模な剥落

・北寮東側階段蛍光灯の蛍光管落下

・安全装置作動による、ガス供給の一時停止

吉田寮新棟[木造・RC混構造 地上3階地下1階:2015年竣工]

・安全装置作動による、ガス供給の一時停止

・安全装置作動による、エレベーターの一時停止(内部への寮生の閉じ込めなし)

 

 建物の被害については上記の通りであり、寮生の人的被害は確認されませんでした。地震当日は本学の創立記念日で全学の休業日にあたり、大学職員の訪問による被害確認は行われませんでしたが、吉田寮自治会は地震直後から状況確認に努め、生活インフラの復旧等、必要な措置を講じました。これは長年に亘る寮生自治の所産であり、また寮生個々人の日頃からの防災意識の表れであると考えます。

 今回の地震で吉田寮生および建物に重大な被害が出なかったことは不幸中の幸いでしたが、吉田寮自治会として、この事実を以って吉田寮現棟の耐震性を過信し、老朽化問題を軽視することは決してありません。今回の地震発生以前から存在する、老朽化による危険箇所については吉田寮自治会も把握しており、近い将来に発生する可能性が高い南海トラフ巨大地震など、より大規模な災害に対応する必要性を再認識し、より迅速かつ効果的な防災対策の実施を目指し、寮内活動を開始しました。

 吉田寮現棟の老朽化については、吉田寮自治会と大学当局の間で対策の必要があるという点で認識が一致しており、これまで吉田寮自治会は現棟の大規模補修に向けて長年に亘り大学当局と話し合いを重ねてきました。残念ながら、川添副学長の体制のもとでは交渉の機会が持てていませんが、今後、可及的速やかに協議を行い、寮生の安全を確保する施策を共同で実行すべく、大学当局に早急な交渉の再開を求めます。

一方、2015年に竣工した吉田寮新棟は、耐震性が確保された堅牢な建物であり、平常時の居住に何ら問題はなく、また災害時の避難拠点として不可欠であると考えます。吉田寮自治会は大学当局に対し、昨年12月19日付「吉田寮生の安全確保についての基本方針」の中で大学当局自身が目的として掲げている、「可能な限り早急な学生の安全確保」を円滑に実施するため、吉田寮新棟における吉田寮生の居住継続を認めることを求めます。

 現在、吉田寮を巡る諸課題について、吉田寮自治会と大学当局の間に意見の隔たりがあることは事実ですが、寮生の生命・身体の安全を守るという目的は互いに共有しているはずです。吉田寮自治会は、大学当局が老朽化対策交渉の再開、寮生の新棟居住継続について誠実に検討し、寮生のより安全な生活環境確保に協力することを求めます。

以上

​吉田寮の老朽化問題についての詳細はこちらをご覧ください。

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