180713交渉 報告
吉田寮自治会
・詳細な報告【pdf】
・ビラ:吉田寮タイムズvol1【pdf】
・補足資料1:老朽化問題に関する年表【pdf】
・補足資料2:現棟改修案概略【pdf】
7月13日(金)、吉田寮自治会と大学当局の交渉が開催されました。およそ3年ぶりとなった交渉は、これまでの大衆団交形式ではなく、川添理事が「具体的かつ建設的な話し合い」を実現するために提示した6条件のもとで行われました。
「交渉」ではなく「話し合い」
川添理事は交渉冒頭で「これは交渉ではなく話し合いだ」としきりに主張しました。その意図とし、川添理事は「合意形成や協議はしない。意見を聞くだけ」と述べました。川添理事が提示した6条件には、合意形成や協議自体を拒絶することは書かれておらず、自治会としては当然交渉の場ですり合わせや合意形成が行われるものと考えていました。それをないがしろにする川添理事の態度は、交渉に臨んだ寮生やその成り行きを注視するすべての当事者を愚弄するものです。
老朽化問題に本質的な進展なし
今回の交渉の最大の議題は、吉田寮現棟の老朽化対策でした。吉田寮自治会は2014年に京都市の条例「歴史的建築物の保存および活用に関する条例」を適用した大規模補修を提案していました。今回はこれに加えて、新たなプランを2つ提示しました。これに対し、川添理事は「検討してフィードバックします」とだけ述べました。また、当局内部での検討状況についても「検討段階です」としか明かされませんでした。自治会が「すり合わせて行くためには、検討中の段階でも提示してもらうのがよい」と主張しても、「混乱を招く」といった曖昧な理由で拒絶されてしまいました。自治会からの提案を3年以上も「検討中」で塩漬けにしておいて、混乱もなにもありません。単に、自治会と協議したくないという一点で、大学当局のプランを提示しないつもりなのでしょうか。
新棟の居住継続も拒絶
吉田寮自治会から、新棟への居住継続についても提案がありま した。吉田寮新棟は耐震性に問題がないため使い続けることができます。また、川添理事が新棟から退去することの理由として「現棟と新棟の居住者が把握できない」という点をあげていました。しかし、自治会はその区別を明確にした名簿を提出しているため、すでにその点は解消されているはずです。これらを根拠として自治会が新棟の使用継続を主張したところ、川添理事は「名簿が信用できない」と述べ、一方的に拒絶しました。
話し合いの今後
結局、川添理事は老朽化問題についてなんら建設的な応答をしませんでした。そればかりか、交渉形式や新棟の居住継続について議論している時には、自治会側出席者を大声で威嚇する場面もありました。これを指摘すると、「恫喝ととってもらって構わない」と開き直る始末でした。理性的・建設的な議論がしたい、と言い続けた人間の態度とは到底思えません。川添理事には、建設的な議論に重要なことは何かを、今一度、真剣に考えてほしいと思います。