top of page

「寮で出会いし人々/投稿者S」残り59日

現在もまだ吉田寮にいる人々について、少しずつ書いていきたいと思う。


彼との出会いは、もう四年ほど前に遡る。


東京の私大を出て、芸術系の大学も出たという変わり種だ。


彼は独特の世界観を持っていて、ふいに出る一言がとても面白かったりする。


寮に来て、色々な人に出会って思うことは、自分の人生観や社会観がいかに狭いか、ということである。


彼と話をしていると、単線的で、あらゆる寄り道や迷いは許されないというのが、自分の貧しい思い込みに過ぎないということを思い知らされる。


何だか違う時間を生きているかのような物の見方、ハッとさせられるような一言。


こういったものはきっと、「無駄」と思われるようなものからしか出てこないのだろう。


あらゆる物事を自分の都合のいいように解釈し、経験や知見が豊かな割には世界観が貧しい。そういう人間はたくさんいるだろう。私ももちろん例外ではない。


自分の見方を相対化する、言うのは簡単だがやるのは難しい。


吉田寮は、そういうちょっとした効用がある場所かもしれない。


私にはまだまだ、この効用が必要なのだと思う。

最新記事

すべて表示

吉田寮の未来のための私たちの提案

2019年2月20日、吉田寮自治会は署名提出行動とともに、記者会見を行いました。その際、提示した文書及び、大学当局への提案内容をここに転載いたします。 1)「吉田寮の今後のあり方について」を受けて  2019年2月12日、京都大学は『吉田寮の今後のあり方について』(以下、本...

Comentarios


bottom of page