先日、友人の元寮生Sと話をするために食堂のソファーで
何をするでもなく座っていると
自転車のヘルメットを外しながら
コンビニの袋を片手に入ってきた人がいた。
不揃いに並んでいる椅子やテーブルを避けつつ
ぐるっと周って元寮生Sがこちらへ目を向けると隣にいた元寮生Sが「おぅ、Y!おつかれ!どうしたん?仕事帰り?」と話しかけた。
Y「いやぁ、ちょっと、空気を吸いに。仕事帰り」
S「空気、吸いに来たん?やっぱ、外、息苦しい?」
Y「やぁ、 会社やっぱ息苦しい。」
S「ここ来ると、吸える?息。そうなんや。そうか。ここ、オアシスみたいな感じ?」
Y「そうそう、のびのび、息できる。」
そんなやりとりを交わしながら、これからどうやって生きていこうかな?どうしたら息苦しくなく生きていけるかな?というような話をアイデア出しながら話し、持ってる情報を分かち合い、買ってきてくれた菓子パンをその場にいた人たちで分け合って食べた。
しばらくそんな風に過ごしては、じゃあまたね。と帰っていった。
元寮生にとっても、この場所は社会のオアシス。
小鳥たちの止まり木のような場所なのだ。
ささやかな出来事だったけれど、やっぱり、どうしても、この場所を壊してはいけない、とまたひとつ重ねて思う夜だった。
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