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「本のこと/投稿者S」残り79日

本は増えども増えども、一向に減らない。


京都大学に入ってから、ますます本が増えた。


吉田寮内で行われる、部屋から部屋への引っ越しの時も、いつも本が頭を悩ませる。


本棚にびっしりと並んだ本を眺めると、何とも言えない満足感に駆られる。


読まなければ意味が無いのだが、読めていないものもいくつもある。


古本屋などで掘り出しものを見つけると、嬉しくなってつい買ってしまう。


いつも部屋の布団の周りには本が散らばっている。寝る前にあれこれと読むからだ。


専門の本もあれば、ちょっと違うのもある。相当かけ離れているのもある。


寮内で本を読んでると、「あ、それ面白いよ」「それ気になってた」という声が聞こえてくる。

そこで唐突に始まる本トーク。私も、自分が面白いと思った本を貸し出したりしている。


寮にいると、そういう本の話ができるのも楽しみの一つ。


今日も寮のどこかで、そんな話がされているのだろうか。


私はそんなことを想いながら、今日も本棚の肥やしになる本紙袋いっぱいにして寮に帰っていく。


そして、誰かに声をかけられることを、少しだけ期待しながら、私は寮内で本を読んでいる。



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